閃乱カグラ Burst -紅蓮の少女達-
7日連続更新の最後を締めくくるはカグラの世界を引き立てるBGMの話。
<チョロQ3との関連性>
初めに書いたようにチョロQ3と同じ作曲者がカグラの曲を担当されています。
そもそもそのチョロQ3の作曲者は誰なのかと言えば、
以前ご紹介した「梅垣ルナ」さんに加え、他に3名の方がいました。
そのうちの本山明燮さん、石村睦さんの2名が閃乱カグラの作曲を担当されています。
本山さん…ショートサーキット、秋は夕暮れ等
石村さん…アルペンスキー、冬はつとめて等
印象に残ってる曲で言えばこんなところでしょうか。
石村さんはチョロQ3での作曲数はあまり多くありません。
チョロQの曲は「そこまで聴く前にレースが終わる」ってところまできちんと作りこまれてて、改めて聞くとゲーム中とは違った印象で今でも楽しめる曲。
ジャンル的には"フュージョン"と呼ばれるモノになります。
("プログレ"は梅垣さんの畑だが本人はそう呼ばれるのを実はあまり好いていないという話もライブでありました。)
1998年発売だから…ずいぶん前になっちゃいますね。
そんな10年以上も前の曲でも、その根底に流れるものはカグラにも受け継がれていることを確認することができました。
今日はそこに関する内容です。
<カグラの曲とは>
モダン和なゲーム曲で有名な
朧村正では「
単に和楽器を鳴らしただけの曲にならないよう、雅楽的な要素を入れた」と言われていた。普通じゃなかなか聞けない音色の和楽器もバンバン入ってて、かつ攻めてくる曲で聴きごたえがあった。
一方カグラは基本的にギター、オケヒ、シンセ、和楽器の構成。
一見これに当てはまっているように思いがちですが、「ただ入れただけ」にならぬよう作品全体を通して
方向性が一貫されているので違和感なく、気持ちよく聴くことができます。
レーベルに似合わず大事なCD
聴いて感じた共通点としては次の3つがあります。
1つ目。
チョロQの曲でも特徴的だったのが
ギターソロが結構な割合で入ること。「ショートサーキット」や「夏は夜」はゴール後に流れるような位置に挿入されていて、「これは!」と驚いた覚えがあります。
カグラにもやっぱりギターソロがあります。例えば「運命」や「無視する奴らへ」とか、これがあるだけで、とても帰ってきた感じがする。
2つ目。
曲調だけでなく使用されている楽器の音色も似ている。特にシンセサイザーの音は聞いたことがあるぞ、となる懐かしさがいくつかありました。
3つ目。
チョロQ3ではコースごとに全く違った曲、カグラの場合はキャラごとに、一つとして似た曲がないのもまた共通点と言えます。基本的な楽器の構成は同じなのに、いろんなジャンルを取り入れているために、ここまで変化させることができるのかと圧倒されるほどです。
低音でギターが響きシンセがメロディーを引っ張っていく中で、アクセントとなる和楽器が映える。
その和楽器も各キャラごとにある程度種類を決めていて、「このキャラならこれ」と目的を持って使われていました。
半蔵はモチーフとなる和楽器を主に置き、蛇女は和をあまり意識せず激しい曲に、という作曲者のこだわりが伝わってきます。
どれも、聴いてて盛り上がる曲で良い。
ただ後ろで流しっぱなしにするような曲ではないことだけ言っておきます。気分転換する時、これらの
曲をかけつつキャラの妄想に浸るのが最適。
というのは冗談で、やはりゲーム曲となるので元ネタとなるキャラの特徴を知っていると、それらと重なる部分が見つけられてより一層楽しめます。
エクストラも充実
このように作曲者の名前とコメント入りです。
ライナーノーツのごとく、1曲ずつ作曲者の構想が書かれていてかなり細かい。
<楽曲について>
・羨望の眼差し
カグラで一番好きな曲。詠の忍転身前になります。
カッティングとメロディーのシンセがうまく融合しててます。
メロディーのテンションが上げすぎず下げすぎず、一定を保ったままなので聴き心地がいい。
・ひとりでできるもん!
いかにも雲雀らしいキラキラした曲。
音だけでこんなかわいらしい感じが出せるモノなのか。
琴を使っているのもあってチョロQっぽい感じバリバリな曲の1つ。「春はあけぼの」「チャイナ峠」な雰囲気がにじみ出る。
・守るべきもの
このシンセサイザーがいかにもチョロQな音色。これはまさしく「地下水路」。
後半のサビがカッコイイのにあまり聞く機会がない。
挙げだしたら全部の曲に感想を書きかねないほど、どのキャラのテーマ曲も良い。
資料集にもお二人のインタビューが載っているのでより深く知ることができて面白いです。
<シリーズを振り返る>
・前作
カグラの曲が本当にサントラとして出てくれてよかった。
本当にこれは侮れません。
特典のためだけに前作も買ったので、ゲーム内容の比較とかやると面白かったかも。
せっかくなので余裕があればそのうち
・今作
蛇女の曲は前作で忍転身後のボス曲しかないので、「
転身前用に曲をクールダウンさせるのに苦労した」とありました。
ギターは歪みを出したものからカッティングに変更してうまく変化を付けられていると思います。
そんな今作のゲームはまだやりきれていない要素が残っています。
現状は下の写真の通り。キャラレベルを全員50にして最難関任務を早いうちに陰乱でクリアしておきたい…とは計画しているものの。
森が発売してしまった後でモチベが続くかどうか
・次回作
さらに次のカグラのPV。
ここで注目すべきは映像ではなく、何と言っても曲です。
(PV序盤の全裸と、柳生ちゃんの邪気眼に目が行きそうにるのは堪えて!)
『閃乱カグラ SHINOVI VERSUS -少女達の証明-』 PV第1弾
ここで掛かっている曲は月閃の「雪泉」のテーマ曲。
クラシックの旋律を取り入れ、それをギターと和楽器でロックにする。
カグラの基本を押さえつつまた新しい一面が見られそうで曲にもとても期待しています。
<おまけ>
ゲームのセーブデータは3つまで保存可能となっています。
セーブデータ読み込み時にキャラクターがしゃべってくれるんだけど、これは毎回「最後にプレイしたキャラ」になります。セーブデータの絵になっているキャラなのでここだと詠。
それを固定する方法がありました。(
攻略Wikiより引用)
セーブデータの一番下のデータを参照してキャラ判定しているらしく、このように3番目に新たにデータを作ると、1番目のデータのキャラではなく3番目のキャラがしゃべります。
ボイスの優先順位は下から
要するに最後に柳生ちゃんを使って保存したデータを3番目に持ってくれば、
毎回柳生ちゃんがお出迎えしてくれるのです!!
なんという嬉しい仕様なのでしょう。
といっても、「決めた」と「やめておこう」の一言しかないのでそこまでする必要も大してないですね。
やりましたけど。
詠といえば…こんなこともありました。
ネカフェ限定の投票。その内容は『
おしりマウスパッド争奪戦』。
もはや名目に疑問を持つことさえなくなった。
◆DSゲームカフェ :
閃乱カグラ
◆DSゲームカフェ :
閃乱カグラ 結果発表
ゑ?
やぎゅちゃんの投票数が!! む、無念…。
(組織票は)消え去れ!
<終わりに>
これまで7回更新してきました記事はいかがだったでしょうか。
閃乱カグラというゲームを、ゲームの出来や3D機能、書籍にBGMと様々な角度から、自分の感じた魅力を前面に出しきってみました。
途中色々とアレな絵や表現も出てきて壊れ気味だったのはごめんなさい。
好きになってしまったものはしょうがない。
これまでにない文字量で頑張って毎日ブログを更新できたのもそれを燃料にしたおかげ。
ここでカグラの記事は終わりますが、また機会があればぽつぽつ書きたい。
とりあえず「今まで写真だけ取って誰にも言えない状況」によって溜まっていたうっぷんが思いっきり晴らせたので満足しました。
柳生ちゃんはかわいい。
最後まで読んで下さった人に(誤解と共に)この想いが伝われば"任務達成"です。